ディズニーランドから学ぶ商売の真髄
以前このコラムで、ディズニーランドでの事例をご紹介しました。
そのときの内容は「不景気にもかかわらず、ディズニーランドは過去最大の入場者数を更新した」という話でした。
今回も、ディニーランドから学びを得たいと思います。
2010年12月15日の日経MJ(新聞)に、驚くような一面記事が書かれていました。
要約すればこうです。
ディズニーランドは、2011年4月に入場料を400円値上げする。 値上げは、1992年から5回行っており、今回で6回目になる。値上げ後も入場者数を減らさないばかりか、増やしてきた。 今回も、値上げによる入場者数の減少はないと見込んでいる。
驚くべき事実です。
過去に5回も値上げをしたにも関わらず、入場者数を増やしてきたのです。そして、不景気という悪条件の中でも、2009年には最高入場者数を記録。ディズニーランドは本当に魔法の国なのでしょうか?
私はこう思います。
日々の積み重ねが魔法を起こすのだと。
ディズニーランドは値上げに向けて新施設を増やすなどの顧客満足を高める努力を怠りません。設備投資だけに怠らず、細部にまで届くサービスの向上にも日々努めています。これらの積み重ねがお客様を魅了させるのです。
私たち商人は、「値上げをしたらお客様が離れるのではないか」と心配し、値上げに踏み込めません。
ディニーランドの事例は、私たちに教えてくれています。値上げ後の客離れを心配するのではなく、値上げをしても客離れが起きないサービス力と品質の向上をすることが大切なのだと。
魔法は、すぐに使えるようにはなりません。日々の積み重ねが魔法に変わるのです。