起業したての人間は、実績を作るな。実績を仕入れろ
起業したての頃は、実績をほとんど有していないものです。
「実績がなければ仕事が入らない ⇒ 仕事がなければ実績が作れない」といった悪循環にすぐに陥ってしまい、そのまま失業。なんてことも珍しくありません。
この悪循環をどう抜け出せばいいのか。
それは、実績を作らず、実績を仕入れることです。
「実績を仕入れる?」と疑問が浮かんだことと思います。
商売は通常、商品を仕入れてからお客様に販売します。言い換えれば、リスクを先に払ってから利益を得ています。これと同じことを実績でもするのです。
起業したての人間に仕事を依頼するのは、発注者にとってリスクです。実績を手に入れるには、そのリスクを起業家が被る必要があります。無料で仕事を請け負い、それを実績として使わせてもらうのです。当然赤字になりますが、この実績を元手に、他のお客様から仕事を受注していきます。
以前テレビで、「フリーペーパー」を創出した方の話が放映されていました。創出者は、大手企業のお店に営業に行き「無料で掲載させてください」とお願いして、他のお店では「あの大手企業も載せているんです」と言って営業をして回ったそうです。
「損して得取れ」という諺があります。
これは、「仕入れ」「集客」「実績作り」「人間関係」に通じる真理です。ほかにも、「損せぬ人に儲けなし」「損は儲けの始め」といった諺もあり、起業時から目先のお金を求めるのは賢明ではありません。
そもそも、無料で仕事が取れなければ、有償にしても仕事は取れません。ある意味、自身の営業力やマーケティング力をテストできるため、起業する前から無料による実績作り(仕入れ)は有効です。
このやり方は、出来る仕事と出来ない仕事が当然できます。伝えたいのは、発想の転換です。実績とは、「お金をもらった仕事」だけではないということです。「無料の仕事」はたまた「お金を払った仕事」でも、実績になるのです。
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