商品のネーミングは、語感分析も視野に入れる
ネーミングを考える際、視野に入れたいことがあります。それは、「語感分析」です。「語感」は、あまり聞きなれない言葉かもしれません。知らない人のために、簡単に説明します。
語感とは、言葉の持つ「音」が脳に与える印象です。「語」から受ける「感じ」で「語感」と理解していただければいいです。
たとえば、「さ行」はスピード感をイメージさせる音です。「さっささっさ」「せっせせっせ」「シュッシュッ」など、スピードを表す言葉は、不思議と「さ行」が入ります(「スピード」という言葉も、さ行ですね)。
ほかにも、「か行」は硬さをイメージさせる音です。「カチコチ」「カチンコチン」「コンコン」など、硬さを表す言葉には、不思議と「か行」が入ります(「硬い」という言葉も、か行ですね)。
このように人は、イメージと合った音を生み、そして使い続けてきました。
※便宜的に「さ行」はスピード感、「か行」は硬さと述べていますが、正確には、ほかの印象も与えています。
この語感を、商品のネーミングにも意識するのです。
まずは、対象顧客を明確にします。次に、商品コンセプトや商品イメージを明確にします。「○○なお客様にこんな印象を持ってもらいたい」と。そして、候補に挙がった商品名を語感分析にかけてみるのです。与えたい印象と一致する「語感」を持った商品名を採用します。
簡易版は、こちらで分析ができます。ネーミング語感分析
ちなみに、私が簡易版の語感分析をした商品を一つご紹介します。
商品名は「プリンセスカール」(商標登録取得済み)
本格的にネーミングを決める際は、有料の語感分析にかけてください。
語感は、性別や年齢によって与える印象が変わります。ターゲットと語感がちゃんとマッチしているかどうかは、しっかりとチェックしておく必要があります(語感分析に驚くような費用は発生しません)。
軽く遊んでみてもいいと思います。
商品のネーミングだけではなく、事業のネーミングを考える際にもぜひ活用してください。