ラウンドワンの成功に見る、これから先の事業コンセプトの作り方

一昔前に一世を風靡したボウリング。しかし今では、時代の変遷とともに利用者は減り、数多くのボウリング場が潰れていきました。
最盛期には3600カ所あったボウリング場も、923カ所にまで減少しています。今もなお集客は難しく、年に10カ所ペースで閉鎖しているようです。

私も年に数えるほどしかボウリング場には行きませんが、必ず利用する施設があります。地元市内にあるラウンドワンです。ラウンドワンはゲームセンターやビリヤードなど、多様な遊び施設を集めた総合アミューズメント施設となっています。ここのボウリング場は、いつも盛況です。周りを見渡してみると、若者たちがボウリングを楽しんでいます。

多くのボウリング場は、愛好家たちのリピートによって成り立っています。素人や若者の利用は少ないのです。ラウンドワンで起きている現象とは、全く違います。

調べてみると、ラウンドワンは115店舗しかないにも関わらず、ボウリング市場の30%を占めていました。なぜ、このようなことが起きているのでしょうか? 何か上手い集客活動をしているのでしょうか。いいえ、違います。ラウンドワンの成功の秘密は、みんなで楽しめるアミューズメントを一カ所に集めたことにあります。

ラウンドワンのコンセプトは「仲間とワイワイ盛り上がる」です。それに合った娯楽施設を一カ所に集めています。仲間と一緒にゲームをして、飽きたらカラオケをして、次はボウリングをする。このように、飽きたらすぐに別の施設で仲間と盛り上がれるようにしているのです。

私は常々、コラムを通じて「商品軸で考えない」「何屋かなんて関係ない」と伝えてきました。自分たちをボウリング屋だと認識していると、ボウリングを売ろうとしてしまいます。カラオケ屋だと認識していると、カラオケを売ろうとしてしまいます。商人がこれから売るべきものは「世界」です。一つの世界観(コンセプト)に合わせて商品・サービスを提供していくのです。そこに業界の垣根は関係ありません。

世界は、一つの商品(サービス)だけでは創れません。世界観に合った商品(サービス)をいくつも結集させることで創ることができるのです。

お客様の欲するものと創りたい世界がマッチしたとき、今までとは違った商売へと変容します。今は、そういう時代になりつつある、まさに転換期なのです。

 

関連教材

新規事業の立ち上げに欠かせない3つの成功要素とは。
「独自性のある新規事業の立ち上げ方」にて解説。

 

関連記事

1日10秒で読めるメールマガジン

中小企業に特化したマーケティング&セールスがすべて学べる!
「客単価を倍にする一言」「口コミが生まれる5つの条件」「販促効果を倍増させる7種の限定性」「ニュースに取り上げられる8つの企画」「売れるネーミング7つの条件」「新商品をヒット商品にする2つの方法」「新規事業の成否を決める3要素」「集客商品に必要な5つの条件」など、商売に役立つ情報を毎日(365日間)配信。

今すぐ、ご登録を!