新規事業のアイディアは、事業資源の中にある

人は、自分の強みに中々気づかないものです。これは、事業でも同じことが言えます。経営者でさえ、自社が持つ強みや資源にあまり気づいていません。もし、気づくことができたなら、個人法人問わず、新しい分野へ躍進的に参入することも可能となります。
今回は、事業資源を活かした事業展開について、お話ししたいと思います。

2014年3月14日の日経MJに「新聞配達網の潜在能力」と題した記事が掲載されていました。

「新たなラストワンマイル物流の担い手として新聞配達所に注目している。ネットスーパーの配達は夕食の支度が始まる前に届ける必要がある。それを夕刊と一緒に配達すればコストが下がる。
(中略)
新聞配達所数は全国に約1万8000、総従業員数は約36万人。ヤマト運輸の約4000カ所、18万人を大きく上回る。しかも、販売書の荷さばき場は早朝以外は空いている。そこにネットスーパーだけではなく様々な商店の荷物を集め、戸別に仕分けてまとめて届ければいい」。

これは事業資源を活かした面白い事業アイディアです。
新聞配達業の事業資源は、配達網にあります。どこの宅配業社よりも拠点数と従業員数が多いのです。しかも、朝・夕と二度も地元地域を回る仕組みまであります。新聞配達業者からしたら当たり前のことですが、これはれっきとした事業資源です。

私が配達網を活かした事業展開を見るのは、これが初めてではありません。私の知人に配達網を活かして新規事業を始めた方がいます。地元シェア70%を誇る新聞配達会社の社長です。

彼は、朝刊と一緒にパンを配達するアイディアを思いつきました。コンセプトは「ホテルのような優雅な朝を」。木箱まで用意して焼き立てのパンを新聞と一緒に毎朝届けるのです。営業も事業資源を活かせば何とでもなります。集金時にご案内したり、新聞と一緒にチラシも配れます。パン事業は徐々に知られるようになり、人気を博しました。

これらの話は、初めて聞く方にとっては目から鱗かもしれません。しかし忘れてはいけません。今あなたが当たり前だと思っている業界や会社の事業特性は、他の業界から見れば喉から手が出るほど欲しい事業資源なのです。

一度、自社が持つ事業資源を洗い出してみてはいかがでしょうか。

 

 

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