自分が売りたいものを売る人は、お客様を無視している

自分が気に入ったものを人に勧めた(プレゼントした)経験、誰しもあると思います。ですが、このやり方は必ずしも相手が喜ぶとは限りません。自分が気に入ったものを必ずしも相手が気に入るわけではないからです。

この延長線上にあるのが「自分の好きなことで起業する」です。
ビジネスの場合は大勢の人と関わるため、あなたが提供するものを気に入ってくれる人も出てくるでしょう。しかし私から見たら、市場ではなく自分が出発点になっているため、リスクの高い起業に映ります。当たったとしても、それはたまたまです。

人に何かを勧めるのと企業が商品を提供するのとは、同じ構造(思考)と言えます。
「私は○○を使って良かったから、あなたもどうぞ」と「私は○○が好きだから、これを売る」は、同じ構造です。一方、「あの人は、何を勧めたら喜ぶのかな?」と「○○の悩みを持ったお客様(市場)は、どんな商品を提供したら買ってくれるのかな?」は、同じ構造です。

前者は、好きの推し付け(推し売り)です。後者は、お客様本位です。「お客様の欲しがっているものや欲しがるものを売る」がビジネスの本質だと思っている私は、後者が本来あるべき商売人の考え方だと認識しています。

書籍『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』(著 花田 菜々子)に、こんな言葉が載っていました。

こんなにも真剣に考えて誰かに本をすすめたことはなかった。相手のことを何も考えなくても、理由なんて何にもなくても、本はすすめられる。「とにかく自分が読んで面白かったから」というのはシンプルにして最強のおすすめ文句だし、雑誌や新聞で本をすすめること、もっと言えば店で本を並べて売ることだって、相手を特に限定せずに本をすすめていることだとも言える。でも、そうじゃなくて……。
その人のことがわからないと本はすすめられないし、本のことも知らないとすすめられないし、さらに、その人に対して、この本はこういう本だからあなたに読んで欲しいという理由なしではすすめられないんじゃないかなとも思う。 (p67)

まさに、私がお伝えした話と同じです。人に何かを勧める(売る)というのは、相手と商品について深く知り、真剣に考えなくてはできません。そうして紡ぎ出された言葉(セールス)は、相手の心を動かします。

あなたは、「自分が売りたいもの」を起点に商売を考えていますか? それとも「お客様の欲しがっているものや欲しがるもの」を起点に商売を考えていますか? 同じ「売る」でも、世界は全く違うのです。

 

 

紹介した書籍

 

関連記事

6,700名が購読!! 1日10秒で読める商売繁盛365の知恵
中小企業に特化したマーケティングがすべて学べる!
「客単価を倍にする一言」「口コミが生まれる5つの条件」「販促効果を倍増させる7種の限定性」「ニュースに取り上げられる8つの企画」「売れるネーミング7つの条件」「新商品をヒット商品にする2つの方法」「新規事業の成否を決める3要素」「集客商品に必要な5つの条件」などの商売繁盛に役立つノウハウを毎日(365日間)配信。

Webでは教えられないノウハウばかり。ハッキリ言って登録した者勝ちです。

※登録後、仮登録のメールが届きます。指定のリンクをクリックしたら登録完了です。