キャラクターとコンテンツは相互作用している

フリーランスにとって、個人ブランディングはとても重要です。数多ある競合と差別化を図るうえで、必須の要件だからです。個人ブランディングを学ぶうえで、参考になる業界があります。それは芸能界です。

芸能界は、人が商品です。そのため、個人ブランディングが騒がれるずっと以前から手掛けています。芸能人にしてみれば、ブランディング(キャラクター作り)は、芸能人生命に関わる重要な要素です。方向性を誤れば、その時点で芸能人生命が絶たれかねません。

個人ブランディングをするうえで芸能界が大切にしているのは、キャラクターを決めてからコンテンツを発信するという点です。もう少し噛み砕いて言えば、キャラクターに合ったコンテンツだけを発信して、キャラクターに合わないコンテンツは発信しないということです。おバカキャラで行くのであれば、それに見合った言動をする必要があります。キャラが崩れる言動は控えなくてはいけません。一貫性が崩れるからです。この一貫性について、ブランディングを謳う専門家ですら、よく解っていない人がいます。

散見する失敗例を挙げます。
私と同様のコンサル業を営む方に、プロフィールにプライベートな情報を載せる人がいます。たとえば、「犬の散歩が趣味」「子どもと野球をするのが楽しみ」などです。ハッキリ言ってどうでもいいです。第一印象に大きな影響を与えるプロフィールにそれを書くメリットが一つもありません。愛されキャラ路線で行くのであれば、それも良いです。しかし、コンサル業の場合、信頼されてなんぼの職業です。愛されコンテンツを載せる必要はありません。

ほかにも、「甲子園に出場したことがある」などとプロフィールに書く人もいます。一見凄そうに見えますが、仕事にもキャラクターにも何ら関係がありません。こういった仕事やキャラクターにも関係ない情報は、載せてはいけません。キャラクターに一貫性がなくなり、ブランディングが崩れてします。

「コンテンツ」と聞くと、「文章(テキスト)」を思い浮かべる人が多いと思います。私がここで言うコンテンツとは、写真や動画、話し方や服装なども含まれています。キャラクターが定まっていれば、どんな写真がいいのか、どんな話し方が良いのか、どんな服装が良いのかが見えてきます。間違っても、コンテンツを発信していたら自然とキャラクターが定まるなんて考えてはいけません。そんなことは稀です。キャラクターを決めてからコンテンツを発信しなくてはいけません。

NHK番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演した漫画家・井上雄彦氏は以下の言葉を残していた。

キャラクターがちゃんとそのキャラクターの言葉をしゃべるかってこと。キャラクターではないことは絶対やりたくない。できないですね。そういうことし始めると死んじゃうんでね。

キャラクターがいかに作品において重要なのかを理解しているからこそ出た言葉です。井上氏は現に、キャラクターの一つひとつの言動に神経を尖らせて作品を描いています。ときに、神経が擦り減り休載することもあるほどです。

書籍『人を惹きつける技術』(著者 小池 一夫)にもこう書かれています。

繰り返しになりますが、「漫画 = キャラクター」です。そして、ドラマよりも先にキャラクターを創ること。これは大前提です。キャラクターができると、ドラマはあとからついてくるのです。もちろん、これは他のメディアでも同じです。
作品を創りたいと思ったとき、まず決めなければならないのはどういうことでしょうか。
漫画に限らず、多くの人に楽しんでもらえるエンターテインメント作品を創ろうと思ったときに、決して間違えてはいけないのは、最初に「どういうストーリーを描きたいか」を考えるのではなく、「どんなキャラクターを描きたいか」を考えるということです。

最後に、私が感嘆した成功例をご紹介します。
その方は、顔写真を入れた名刺を推奨しているコンサルタントでした。その手のコンサルタントはいくらでもいます。私が驚いたのは、名刺のかぶり物をしてセミナーをしていた点です。そして、その写真をFacebookのヘッダーなどにしていました。一目で何をしている人なのかが分かりますし、とてもインパクトがあます。同業者と比べて群を抜いて目立っています。ちなみに、その方は女性です。

もしあなたが個人ブランディングに関心があれば、どんなキャラクターで行くのかを真剣に検討してみてください。キャラクターが決まることで、コンテンツはブランディングを強化する武器となるのです。

 

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