カクノと鎌倉シャツから学ぶ、コンセプトの方程式

私は商品コンセプトを「強み+特徴」と定義しています。
厳密に言えば、ここまで単純ではありませんが、単純化したほうが扱いやすいです。特に、特徴を「価格」にしたコンセプトは非常に強力で、市場を席巻することもあります。今回は、そんな成功例を二つご紹介したいと思います。

一つ目の事例は、「カクノ」です。
カクノとは、パイロット社が販売している低価格の万年筆。価格は1,000円。それでいて品質は並みの万年筆と引けを取りません。高品質・低価格が受け、今多くの人たちの手に渡っています。私も使ってみたところ、申し分ない書き心地でした。万年筆初心者には打って付けの商品です。

二つ目の事例は、メーカーズ鎌倉の「鎌倉シャツ」です。
上質なYシャツを4,900円で販売しており、多くのお客様から支持されています。メーカーズ鎌倉では、対象となるビジネスマンがYシャツに躊躇なく払える金額はいくらか考えた結果、4,900円となりました。流通、製造、販売のコストを最大限に削減して、原価率は59%と高めの設定です。それは、4,900円でYシャツを売ると決めたからです。この決断は功を奏し、広告宣伝や値引きを一切かけずとも商品が売れるようになました。

両社とも、コンセプトの特長は価格です。「高品質の書き味(強み)+1,000円(特徴)」「上質なシャツ(強み)+4,900円(特徴)」

私は過去のコラムでも、「ココナラ」や「QBハウス」を紹介しました。これらもコンセプトの特徴を価格にしています。なぜ、コンセプトの特徴を価格にすると流行るのか。それは、強みが伝わりやすくなるからです。「この強みがいくらです」と。そのため、普及する速度が格段に早まるのです。

コンセプトは、分かりやすければ分かりやすいほど良いです。最も分かりやすいコンセプトは、価格が盛り込まれているものです。これ以上分かりやすい条件を私は思いつきません。

あなたの会社がメーカーであれば、お客様から見て魅力的な価格はいくらなのかを見極め、その価格に合わせて商品開発をしてください。うまくいけば市場を席巻する商品が生まれるかもしれません。

 

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