申し込みフォームや注文書から見えてくる企業の姿勢

Amazonと楽天、あなたは主にどちらを使っていますか?
私はAmazon派です。Amazonを利用する最たる理由は、申し込みが簡単だからです。最近は、「1‐Cick™で今すぐ買う」というボタンが実装され、さらに注文しやすくなりました。このボタンを1クリックするだけで、カートに商品があったとしても、それを飛び越して今欲しい商品が注文できます。とても便利なため、私はよく利用しています。実はこのボタン、Amazonの特許でもあるのです。

この例から見てわかる通り、Amazonはとりわけこの「買いやすさ」に重点を置いてショップを運営しています。なぜでしょうか。お察しの通り、消費に大きな影響を与えるからです。

ネットショップでは、「申し込みフォームを簡単にしたら、注文率が10%、20%も改善した」という話は珍しくありません。それだけ多くの消費者が申し込みフォームの入力を億劫だと思っているのです。これは何も、ネットショップに限った話ではありません。DMやFAXDMなどのオフラインでも同じことが言えます。

一つ事例を紹介しましょう。
私は以前、クライアントの依頼で、廃水処理に関わる工事見積りを取るためのDMを制作しました。クライアントからは、申し込み記入欄にいくつかの質問事項を記載して欲しいとの要望がありましたが、私はこれを断りました。理由は一つ。見積もり依頼を逃すからです。

企業の排水量や設備などによって見積り金額が変わるため、予め情報を得たいのは理解できます。しかし、記入欄が多くなるほど、申込書への記入が億劫になり、ペンを手に取ってもらえなくなります。

そこで私は、クライアントにこう提案しました。「見積り依頼を受けてから、必要事項を電話なりで聞けばいいではないですか」と。クライアントは承諾。最小限の記入欄を設けた申込書が完成しました。結果的に10社以上から見積り依頼があり、そのうちの数社が受注に至りました。

私は単に、「申し込み記入欄を簡単にしましょう」と言いたいのではありません。お客様の立場で考える姿勢を説きたいのです。

お客様の都合や気持ちを考える姿勢を持っていれば、「申し込み記入欄」を簡単にするよう努めるはずです。それができないのは、気づかないのは、「自社都合>お客の手間」の姿勢になっているからです。この姿勢は、申し込み記入欄だけではなく、他の場面でも表れているはずです。

あなたの会社では、お客様の都合や気持ちを考えた営業をしていますか? この話をきっかけに、自社はお客様の立場になって考えているかを問い直してみてください。

 

 

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