物理的な距離が消費に与える影響

同じ商品を買うなら、安いお店で買いたい。誰もが、そう思います。しかし、実際の私生活では、そのような行動をしているとは限りません。少しの「距離」が消費に大きな影響を与えることもあるのです。

たとえば、ほぼ毎日行く買い物。
あなたは、徒歩3分の所にある大して安くないスーパーと、徒歩10分の所にある少し安いスーパーなら、どちらに行きますか?
毎日の買い物なのですから、合理的に考えれば、少し安いスーパーに行ってもいいはずです。しかし、多くの人は前者を選びます。頭では後者を選んでいても、実際の生活になると前者で消費をします。

私の住む町には、お好み焼き屋が数店舗あります(広島ですから)。
安いお店、美味しいお店、人当たりのいいお店など、色々あります。数あるお店の中で、私が一番頻繁に足を運んでいるのは、最も近くにあるお店です。たまには、ほかのお店にも行きます。ですが、一番多く行っているのは、何だかんだ言っても近くのお店なのです。

人は、少額程度の差と距離ならば、距離を優先します。それだけ、物理的にかかる「時間」や「労力」を高いコストだと潜在的に判断しているからです。別言すれば、「近くにある」は、大きな来店理由(消費理由)になるということです。そして同時に、“買い続ける理由”にもなっているのです。

さて、この事実を前提に、マーケティングの話をします。
店舗商売の場合、広告チラシは近所から撒くのが鉄則です。反応が高いからです。

こんな面白い例があります。
とあるラーメン屋が、チラシに一言「あなたの家から一番近いラーメン屋です」と書いたら反応が上がった例があります。
あなたは不思議に思うかもしれません。そんな一言で反応が上がるのかと。しかし、理にかなった事象です。なぜなら、どんな商品やお店の広告であれ、そこに書くべき事柄は、常に「来店理由(購入理由)」だからです。これが書かれていなければ、反応は得られません。

前述している通り、「近くにある」は、多くの人にとって来店理由です。つまり、「近くにあるお店です」の一言は、書くべき事柄であり、広告の反応を上げる一言に十分なりえるのです。あまりにも当たり前すぎて、誰もが見落としているのです。

リピートについても触れておきましょう。
店舗商売は、遠方の人をリピート客にするよりも、近所の人をリピート客にするといいです。なぜなら、遠方の人を毎回来店させるには、労力がかかるからです。

「遠くの親戚より近くの他人」という諺がありますが、商い的に言えば、「遠くのファン客より、近所の常連客」です。近所の人を常連客にするほうが、お店に利益をもたらします。

繁盛しているお店の共通点は、近所の人が常連客になっているという点です。広告を巧みに作り、遠方からお客様を呼んでも長続きはしません。それよりは、近場の常連客を大切にするほうが、商売は繁盛するのです。

 

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