分業化は、仕事を効率的にするが問題も起きる

今回は、仕事の分業化について私見を述べたいと思います。

一つ質問があります。DMの封入作業をしたことはありますか?
印刷物を重ねて、それを三つ折りして封筒に入れ、封をしてラベルを貼る。これが、DM一通出来上がるまでの流れです。数百通程度の数であれば、二人いればすぐに終わります。各々が一連の作業をこなしてDMの封入をします。これがもし数千通となるとそうはいきません。数人がかりで作業をするようになります。すると、ここで不思議な現象が起きます。誰が言い出したわけでもないのに、自然と作業が「分業化」するのです。印刷物を重ねる人、三つ折りする人、封をする人、ラベルを貼る人とそれぞれの役割分担ができます。おそらく、全行程を一人一人がこなすよりも効率的だと無意識に理解しているのでしょう。この話をもう少し拡大してみます。

以前私は中小企業に勤めており、会社が成長し従業員数が増える様相を見てきました。成長前は、全従業員がすべての仕事をオールマイティーにこなしていました。電話応対、出荷業務、営業、メンテナンス作業です。ところが、会社が成長し従業員が増えるに連れ、自然と「分業化」が進んだのです。規模が大きくなるにつれ、「分業化」は自然発生的に起きるようです。おそらく、他の会社でも同様でしょう。

先述したように、分業したほうが効率はいいです。しかし、良いことばかりではありません。必ず齟齬が起きます。他の部署の内情が分からないため、意思疎通が図れなくなったり、他の部署のトラブルに無関心になったりもします。また、企業規模が大きくなると「自分の仕事は、会社全体のどの部分を担っているんだろう?」といった疑問を抱くようにもなります。この状態をDMの封入作業にたとえれば、各々が担当作業を別々の部屋でしているようなものです。これでは、仕事への手応えを感じられないかもしれません。

このように、分業化は良いことばかりではありません。それを知ったうえで分業化を進めていくのもいいですし、各部署をローテーションさせるなどの対策を講じてもいいでしょう。医師界では、研修医時代(新人)にいくつかの科を周る仕組みになっています。私がいた会社でも、一度は全部署をローテーションさせるようにしました。弊害は大分軽減しました。

企業成長に伴い、分業化は避けては通れない道でしょう。自社にあった分業化の在り方をぜひ考えてみてください。

 

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