「1万時間の法則」を真に受けるな

世界レベルのプロは「1万時間の法則」を実践している。といった話を耳にしたことはないでしょうか。確かに、1万時間も練習を重ねれば、世界レベルのプロになれるかもしれませんね。そして、高収入も得られることでしょう。しかし、そこまでに達する人間が果たしてどれぐらいいるのでしょうか。おそらく、99.9%の人間は挫折すると思います。

1万時間を投資して「トップ人材」になるよりも、数百時間を投じたスキルを複数かけ合わせた「レア人材」になることをお勧めします。なぜなら、「トップ人材」は超少数の人しか救いませんが、スキルのかけ合わせは大勢の人を救うからです。今回は、このレア人材について話していきます。

 

 

周辺スキルを身につける


以前私は、建設業の方から面白い話を聞きました。「建設業の作業員は、一つのスキルだけ突き抜けていても使い勝手が悪いんですよ。建設業には色々な資格があって、複数の資格を持っているほうが使う側からすると都合がいいんです。給料を多めに払ってでも複数の資格を持っている作業員を雇用したいんですよ」。

建設業では一つのスキルだけを極めても、収入を上げることは難しいとのこと。それよりは、現場で求められるスキル(資格)を複数持っているほうが収入アップへの近道になるそうです。

もう一つ参考例を紹介しましょう。
WEB記事『元フリーライターの編集者3人に聞く、記事を書いてメシを食べてく方法』に、次の質問があります。「仕事を頼みたいライターさんの条件とは?」。その答えが先の建設業者の話と同じ内容なのです。

えーと……書くだけじゃなくて、別のことができる人は重宝されると思います。たとえばインタビューとか写真の撮影とか。著名なライターさんにインタビューした時にも、「仕事を依頼されやすいのはインタビューのできるライター」だとおっしゃってました。

ひとつの記事にかけられる予算も限られているので、ひとりでライターもインタビュアーも、カメラマンもこなせる人は編集者としても依頼しやすいと思います。(田中千晴)

ライター業とは少し違いますが、私も広告や販促物のコピーライティング業を営んでいます。この業界では、コピーだけ納品している人も多くいますが、デザインのスキルがあれば、デザインも合わせて納品できます。当然、報酬も高くなります。このように、周辺にあるスキルや知識をかけ合わせることで収入アップに繋がるのです。

余談ですが、
複数のスキルをかけ合わせたレア人材は、訪れるAIが普及した世界でも、AIに仕事を奪われずに済むようになります。一つひとつのAIは、特定の分野に特化して作られるため、複数のスキル(能力)を有していることはほぼありません。AIが到来する未来を考えても、複数のスキルをかけ合わせたレア人材になるほうが賢明だと私は考えます。

あなたのいる業界が求めているのは、トップ人材とレア人材のどちらでしょうか。将来、生き残れそうな人材はどちらでしょうか。業界と未来、そして自分の人生を見据えて、考えてみてください。

 

 

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