真にお客様の幸せを願うなら、耳の痛い話をしなさい

私は安易に起業を勧める人が嫌いです。また、好きなことを仕事にすれば成功すると言う人も嫌いです。発言がすべて無責任だからです。真に相手の幸せを願うなら、耳触りのいい言葉だけではなく、耳の痛い話もしなくてはいけません。

私の住む広島では、喫茶店や飲食店が開店しては潰れ、開店しては潰れを繰り返しています。皆、好きなことで起業して失敗しているのです。広島に限った話ではないはずです。飲食業は、開業から10年生き残れるのが1割程度(2年以内に5割が倒産)です。(参考資料) こんな状態でなぜ起業を勧められるのでしょうか? まったく意味が分かりません。この事実を知りながら、起業を勧めてお金儲けしている人は、本当に解せません。

最近、婚活プロデューサーの女性と話す機会がありました。
彼女は、婚活に励む女性を今まで見てきて、確信したことがあるそうです。それは「女性は35歳を過ぎると結婚は困難であること。そして、40歳を過ぎたら再婚市場(相手がバツイチ)でなければ難しい」という現実です。統計的に見ても、35~39歳の女性が5年後に結婚できる確率は10%。40~44歳なら1%です。経験からこのデータは正しいと理解した彼女は、婚活に来た35歳以上の女性にこの事実を伝え、「それでも」と言う人だけ受け入れてサポートしているそうです。

私はこの話を聞いて、素晴らしいなと思いました。安易に「まだ綺麗なんだし結婚のチャンスはありますよ」とおだてるのではなく、「統計的に見ても厳しいですよ」と事実を伝えています。お客様のことを本気で考えているからできる行為です。

真にお客様の幸せを願うなら、たとえ嫌われるとしても、耳の痛い話も伝えるべきです。何の被害も受けず、コストも払わずして、優しさなんて施せません。それができるのは、無責任な偽善者だけです。

 

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