売り手は「商品は売るもの」、作り手は「売れる商品を作る」と考える

「この商品は売れません」
私はこの言葉があまり好きではありません。確かに世の中には、売れる商品と売りにくい商品があります。しかし、マーケティングやセールスに従事する人間は、売れない原因を安易に商品のせいにしてはいけないと私は考えています。

全然売れなかった商品が、POPやチラシを変えたところ、たちまち爆発的に売れ始めたという例を私は幾度も目にしています。こういった売る工夫や努力をするのが、売る側の仕事であり矜持です。

2017年12月13日の日経MJにヴィレッジヴァンガード創業者の記事がありました。

僕は新刊本の腰巻が好きではありません。表紙の一部を隠すのは装丁家に悪いし、宣伝文も出版社のお仕着せ色が強い。破れることも多く、並べる前にすべて外しました。その代わりに自分の言葉で本を薦めることにしたんです。(中略)
サブカル本屋のスノップさを中和するよう、説明ではなく、クスリと笑え、毒も入れるように心がけました。本は「売れる」ものではなく「売る」もの。ふざけているようでも本屋の覚悟を示したつもりです。

創業者 菊池敬一氏は、「商品は勝手には売れていかない」という前提に立っているのが分かります。売り手の矜持を感じます。その姿勢が、お店の中に溢れるユニークなPOPに表れているのです。

「商品は売るもの」という考えは、あくまでも売り手から見た場合です。作り手(職人や商品開発者)の場合は逆です。「売れる商品を作る」と考え、そんな商品を作ろうとするのが作り手の仕事であり矜持です。

売り手も作り手も、売れ行きに対して「責任感」を持っていれば上手くいきます。責任感と矜持はリンクしています。売上に対して責任感を持っていない人は、仕事への矜持がありません。

「売り手」と「作り手」という分かりやすい立場から解説しましたが、間接部門でも同じです。どんな立場であれ、売上に対して責任感を持っているかどうかが、プロとそうでない者とを分かつのです。

 

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