「アイドル声優」から見えてくる、横展開のマーケティング

今回は、私の趣味が全開となるマーケティング話です。

2016年1月17日(日)18:00放送のNHK番組『COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン~ 「声優~voice actors~」』を見ました。番組の構成は、多岐にわたる声優の仕事を紹介して、数名の外国人が所感を述べるというもの。番組内では、COOLな仕事の一つとして「アイドル声優」が紹介されていました。声優がアイドル化する現象は日本ならではのもの。海外では例がありません。「アイドル声優」は今や紅白にも出場するほどメジャーな存在となりました。

声優がアイドル化し始めたのは、1990年代からです。何を隠そう、私はその黎明期を支えてきた一人です。当時私は、声優 國府田マリ子の大ファンでした(今でもファンです)。※國府田マリ子とは、1995年前後に人気を博した、林原めぐみ、椎名へきると並ぶトップ声優の一人(分かる人には分かる)。

CDとビデオをすべて揃え、四六時中歌を聴き、ファンクラブにも所属。ライブや主演映画の試写会にも足を運びました。ええ、ガチオタですよ。1995年頃の「声優オタク」と言えば、もう迫害の対象です。白い目で見られていました。それが今や、紅白に声優が出場してアニソンを歌っているのです。なんとも感慨深いものがあります。

前置きが長くなりました。
声優がアニメキャラやゲームキャラから飛び出してアイドルとして活躍するのは、マーケティングとして理にかなっています。私もゲームをきっかけに國府田マリ子を知り、CDを購入して歌を聴きファンになりました。元々、声優は声の仕事のため、同じように声を使って歌うアイドルとは親和性が高いです。「声」という資源の活用先としても、声優からアイドルへの事業展開は悪くありません。何より、顧客(ファン)がそれを望んでいます。

マーケティングの定石に、「一つの専門分野に特化して、それを深めていく」があります。しかし、私の提唱する顧客中心マーケティングは、「深める(縦展開)」ではなく「横展開」します。「声優からアイドルへ」は、まさにそれです。一見、定石と相反するように見えますがそうではありません。顧客中心マーケティングには、「お客様が欲しがる物はすべて売れ」の精神が根幹にあります。横展開する第一条件も「お客様が欲している」です。この条件がなければ、他の条件を満たしていたとしても横展開はできませんし、してはいけません。

私は、横展開を推奨していますが、縦展開を否定している訳ではありません。お客様が望んでいるのであれば、縦展開をすればいいのです。あくまでも、顧客の欲求が中心です。声優がアイドルになったのも、なれたのも、ファンがそれを欲したからです。お客様が欲したところに市場ができ、商売が成り立つのです。

商売とは、「お客様が欲しがっている物を売る」もしくは「お客様が欲しがる物を売る」以外のなにものでもありません。これを主軸にマーケティングしていくのが、顧客中心の考え方です。

あなたの商売でも、横展開できるものはありませんか。お客様が発している欲求の声に耳を傾けてみてください。もしかしたら、何か聞こえてくるかもしれませんよ。

 

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