長く売れ続けるために必要な「長く」の感覚

ビジネス用語には、定義が曖昧な言葉がたくさんあります。
たとえば「マーケティング」。広告や販促を指す人もいれば、ポジショニングやブランディングまでを指す人もいます。

商いをする際、こうした言葉の定義を統一しておくことは大切です。齟齬や誤解を防ぐことができるからです。
今回は、言葉にまつわる商売感覚についてお話ししたいと思います。

「息の長い事業をしたい」「長く売れ続けたい」など、商いの現場では、副詞の「長く」を含めた言葉をよく耳にします。
そこで、あなたに一つお聞きしたいことがあります。

「“長く”売れる」の「長く」とは、どれぐらいの時間を指していますか?

私の師匠は講演中に、同様の質問を経営者に向けてしました。
「私は本を執筆する際、長く売れ続ける本を書くように意識しています。ところでみなさん。私の言う『長く』売れ続けるとは、何年を指していると思いますか?」と。
受講者から、3年、5年、10年と、いくつかの数字が挙がりました。
一通り答えが出た後、師匠はこう言いました。「400年です」。

この話には、二つの示唆があります。

一つは、「時代の趨勢」です。
一昔前、商人の言う「長く」は、10年単位。ともすれば、何世代先までもを指していました。それが今では、数年単位まで縮まっている。おそらくこれは、今の時代、10年単位で商い続けることへの現実性が薄まっていることから来ているのでしょう。

もう一つは、「継承の欠落」です。
今の商人は、自分の人生、自分の繁栄のみしか考えていません。数十年後の後継者やお客様を見据えて商いをしていません。これも、先ほど話した時代の趨勢が一因となっているのでしょう。

私見を述べれば、商いを長く続けるためには、商人の「長く」の時間感覚を“長く”する必要があります。400年まで行かなくても、50年後、100年後を見据えて商いをしているという矜持は持っていたいものです。

商人が口にする「長く」の言葉。
この一つの言葉には、時代や景気、経営者の意識が凝縮されているのかもしれませんね。

 

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