レストランとラブホテルに学ぶ、業界に生じる差異

我が家の最寄り駅には、飲食店が密集しています。私も時々外食するのですが、入店するお店はいつも決まっています。そのお店は、夕食時になれば、毎日ほぼ満席です。休日になると、順番待ちが出るほどの繁盛ぶり。

面白いのは、すぐ隣にある飲食店が、いつもガラガラなのです。順番待ちするぐらいなら、隣のお店に行けばいいのにと思うのですが、私もやはり順番待ちしてしまいます。私がわざわざ待つのは、「安くて健康的なメニューが多いから」です。おそらく、ほかのお客様も似たような理由なのでしょう。

また、この繁盛店がオープンしてから、私の外食機会が増えたように思います。「あそこは美味しいから、時々食べたくなる」という需要(欲求)が僅かながらも増えたのでしょう。供給が生まれたことで需要の増加が起きることは、しばしば目にする現象です。

さて、私はこの様子を見ていて、想起した業界があります。それはラブホテル業界です。なぜ、ラブホテル業界を想起したかというと、あまりにも対照的だったからです。

飲食店は、前述したように「順番待ち」してでも、入りたいお店に入ろうとします。しかし、ラブホテルは違います。
Aホテルが満席になると、Bホテルにお客様が流れてBホテルが満室になる。Bホテルが満室になると、今度はCホテルにお客様が流れてCホテルが満室になる。という、おこぼれ構造がしっかりと成り立っているのです。ラブホテルに長蛇の列をなして順番待ちしている様子を、誰も目にしたことはないはずです(ホテル内での順番待ちぐらいはあるでしょうが)。

また、「需要の増加」も起きません。「あそこは部屋が綺麗だから、時々エッチしたくなる」なんてことはまずないでしょう。このように、同じ店舗業でも、起きる現象にはズレが生じるのです。業界による特殊な現象は、どこにでもあると思います。そのため、A業界で成功したからB業界でも成功するとは、必ずしもならないのです。なぜ、そのような差異が生まれるのかを理解していないと、成功例を自分たちの業界に合わせて微調整できません。

駅近くの繁盛店とガラガラ店を観察しながら、「ラブホテルなら、ガラガラ店にお客様が入るのにな」と、業界の差異をふと感じたのでした。

 

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