「自分はデキる人間だ」と思っている人ほど、デキない人間

あなたは、自分の能力は高いほうだと思っていますか?
知人の公認会計士からこんな話を聞いたことがあります。「色々調査して分かったことですが、赤字社員は自分のことを“そこそこデキる人間”だと思っているんですよ」。

彼はその後、この話を一冊の書籍にまとめました。紹介しておきます。『「デキるつもり」が会社を潰す』(著 香川 晋平)です。一文を紹介しておきます。

赤字社員の特徴は、以前の私のような「デキるつもり」です。誤解を恐れずに言うと、「デキるつもり」は、「デキない」よりも、はるかに問題です。なぜなら、30歳前後になると後輩の数も増え、周囲への影響力が強くなってきます。(中略)
その結果、会社に赤字社員が増殖し、会社に大きな損失が発生してしまうのです。(p8)

なぜ、何年も前の話を思い出したかというと、つい最近、似た主張をしている書籍を読んだからです。『まさか!?―自信がある人ほど陥る意思決定8つの罠』(著 マイケル・J・モーブッサン)です。こちらも一文を紹介します。

1976年の調査で、大学事務局が、ある高校生の集団に自分の性格についてアンケートを行った。(中略)
特質すべきは、能力が低い人ほど、実際の能力と、自分が思っている能力との間のギャップが大きい点である。(中略)
もっとも成績の悪い人たちは自分の能力を過大評価し、自分たちが4つに分けた中で上から2番目に入っていると考えていたのだ。しかし、彼らのテスト結果は自分たちが思っているよりもはるかに悪く、最下位25%に入っていたのだ。さらに、こうしたテスト結果で能力が低いと出た人たちほど、自分の能力は平均以下だと認めたとしても、自分たちの欠点はさして大きな問題にならないとして片付けてしまう傾向がある。(p27−28)

両著に出てくるような、自身を過大評価している人を「こじらせポジティブ」と私は呼んでいます。

では、どうすればデキる人間になれるのか。どんな人がデキる人間なのか。そのヒントが先の『「デキるつもり」が会社を潰す』の終章に記されています。

本当に「デキる黒字社員」とは、一体どういう人なのでしょうか? 私は、自分が「デキない」ということを、素直に認められる人ではないか、と考えています。これまで私が思う「デキる」人を数多く観察してきましたが、共通して言えるのは、先ほどの稲盛和夫氏のように、常に今よりもさらに「できる」状態をめざして、自分は「まだまだデキない」という意識で仕事に取り組んでいる、ということです。(P234)

同感です。加えて、私はこうも考えます。
自身を採点したとき、高い点数を付ける人ほど成長しない、逆に、低い点数を付ける人ほど成長する、と。たとえば、自分に90点を付けた人は、「自分の伸び代はあと10点分しかありません」と言っているのと同じです。現状に満足しているため努力しません。一方、自分に10点を付けた人は、自分はあと90点分の伸び代があると思っている人であり、成長意欲のある人です。現状に満足していないため努力します。

「自分はデキる人間だ」という慢心は、成長を妨げます。自分の可能性を信じている人ほど、自己採点は低くなるのです。その姿勢が真の“デキる人間”を作るのではないでしょうか。

あなたは、デキる人ですか。それともデキない人ですか。もう一度、自身を振り返ってみてはいかがでしょうか。

 

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