近代社会が生んだ新しい市場

1年以上前に、あるTV番組を観ました(番組名は忘れました)。
その内容が感慨深かったため、ここに記します。

番組が取材していたのは、遺品整理業者。
遺品整理業者とは、親族が誰もおらず、孤独死した人の遺品を整理する商いです。業者の一人が番組中にこんなことを漏らしていました。「本当は、私どものような仕事があってはいけないと思うんですよね」。

「孤独死」は、近年生まれた新しい言葉です。つまり、近代社会が生み出した新しい問題です。それは当然ニーズとなり、市場になります。供給が生まれるのも、自然の理です。

私の見解を述べる前に、もう一つだけ事例を紹介させてください。
珍しい品種の犬は、何百という交配の末に誕生します。新しい品種のために多くの命が犠牲になっているのです。また、今後は遺伝子を操作して子どもを作るデザインベイビーなどが売り出されることになるでしょう。人がそれを求め、欲するのであれば、それは当然ウォンツとなり、市場となります。供給が生まれるのも、自然の理です。

こうした社会が生み出すニーズやウォンツは、常に私たちに問いかけます。「これでいいのか」と。

これに関して、私の見解はこうです。
「時代の趨勢は止められない」。私は、時代や社会というものを一つの生き物として見ています。ある潮流に乗ったら、流れ着くまで進んでいく。いくら倫理観や道徳観で押し戻そうとしても押し戻せない。そういうものです。それに、押し戻せた例を私は知りません。ただし、これはマクロ的に見た場合の話です。

ミクロ的、「自分はどう振る舞うのか」という話は、また別です。
「時代の趨勢がそうだから、自分はそれで金儲けする」もありの解です。しかし、「時代の趨勢がそうだとしても、自分はそれで金儲けしない」も同様にありの解です。ほかにも、解の形はあるでしょう。

近代社会が生む問題(ニーズ)や底のない私欲(ウォンツ)。
人類の進歩は、複雑な問題を抱えるようになりました。人類はどのような解を出すのでしょう。正しい答えはありません。どの見地に立つのかで、正しさは変わるものです。

時代の趨勢は、どこに流れ着くのか。
そして、あなたはどのような解を出すのでしょうか。

 

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