なぜ、御社の「社訓」は社内に浸透しないのか?

企業に訪問すると、社訓を飾った額をよく目にします。朝礼の際に唱和しているのかもしれません。(便宜上、「社訓」としていますが、理念や社是でも同じです)

壁に飾られている社訓を見るたび、私は「この会社は、これが浸透していないのだな」と認識します。経験則として言えることは、壁に飾られいる言葉は、面白いほど会社に浸透していません。つまり、実行されていないわけです。

私は「社訓は意味がない」と言いたいわけではありません。「壁に飾っておくだけでは会社に浸透しない」と言いたいのです。いくら朝礼中に唱和しても、業務が始まると従業員はすっかり忘れてしまいます。経営者は、仕事における“判断基準の指針(方針)”として、社訓を作りますが、従業員は普遍的にある“雇われている人間”が持つ判断基準を以って動きます。そのため、工夫を凝らさない限り会社に浸透しないのです。

では、“雇われている人間”が持つ普遍的な判断基準とは何でしょうか?
一言で言うと「怒られるか/怒られないか」です。従業員は、社長や上司、お客様から怒られることを避けて行動します。つまり、何をしたら怒られるかが“雇われている人間”の骨身に沁みる社訓となるのです。

たとえば、「顧客満足を第一に考えて行動する」といった社訓があったとしましょう。もし、お客様よりも社長指示のほうが優先といった空気が社内にあった場合、社訓は実行されません。これは、社長の責任です。社長が日ごろ、「自分の指示が第一だ」といった態度を取っているからです。正直申し上げて、社長の態度が社訓と不一致している会社はざらにあります。

もし、社長自身が「自分は言行一致している」と自負しており、社内に社訓を浸透させたい場合、いい方法があります。社訓を具体的な行動に落とし込み、お客様に公言するのです。
たとえば、「顧客満足を第一に考えて行動する」であれば、「電話は3コール以内に出ます」「お問い合わせには、その場でお答えします」と公言するのです。もし出来なければ、クレームになります。クレームになれば、従業員はお客様や上司に怒られるため、何とかしようと努力します。社長も努力するようになります。

社訓が浸透するもしないも、すべては「怒られるか/怒られないか」です。社訓通りに行動しないと怒られる仕組みにするのが、社訓を浸透させるコツなのです。

 

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