なぜ無印良品は、住宅業、飲食業、ホテル業への事業展開ができるのか

「無印商品」と言えば、シンプルなデザインの雑貨店が思い浮かぶと思います。私はシンプルなデザインが好きなので、無印良品のデザインには好感を持っています。食器や文具をいくつか購入したこともありますし、今愛用している化粧水と乳液は無印良品のものです。安価なのに、ものすごく肌がしっとりとしますよ。満足、満足。

そんな無印良品ですが、住宅を販売しているのはご存知でしょうか? 無印良品らしいシンプルな住宅デザインです。全部で3種類あります。

この家に住んだら、なんだかすべての家具を無印良品で揃えないと調和しない感じですよね。実はここが重要なのです。そう思わせるほど、世界観に一貫性があるのです。

世界観に一貫性があることは、企業にとって大きくプラスに作用します。世界観を軸に、事業を横展開していくことができるからです。

実際、無印良品は飲食業とホテル業も展開しています。どちらも無印良品の世界観を反映させています。ぱっと見ただけでも「無印良品らしい雰囲気だな」と分かります。

では、「世界観を持った事業の多角化」と「世界観を持たない事業の多角化」は具体的に何が違うのでしょうか? 前者は、「事業の多角化=世界の拡張」になります。つまり、事業を通じて自分たちが持っている世界観を違った形で表現しているのです。ファンから見たら、その企業が持つ世界観を堪能できる嬉しい機会です。より一層ファンになっていきます。

私は「ファン化」の条件の一つに「世界観への共感」を挙げています。もし、あなたがある人物や企業のファンであれば、思い起こしてください。その人物や企業の世界観に共感したからこそ、ファンになったのではありませんか? 私は声優の國府田 マリ子の大ファンなのですが、彼女の歌が持つ世界観に圧倒されて、初めて聞いた日にファンになってしまいました。世界観に共感したファンは、ファンをそうそう辞めません。深いレベルで繋がっているからです。

このように、世界観はファンを作り、世界の拡張はファン化を加速させる機会になります。また、新規事業を始めた際もファンが消費してくれるため、大きなアドバンテージにもなります。「世界観を持った事業の多角化」と「世界観を持たない事業の多角化」では、同じ事業拡大に見えても、全く性質が異なるものなのです。

あなたの会社が、提供する商品・サービスには一本筋が通った世界観はあるでしょうか。自分たちの持つ世界観を、商品やサービスを通じて表現してください。事業とは、一つの表現物でもあるのですから。

 

関連記事

6,100名が購読!! 1日10秒で読める商売繁盛365の知恵

中小企業に特化したマーケティングがすべて学べる!
「客単価を倍にする一言」「口コミが生まれる5つの条件」「販促効果を倍増させる7種の限定性」「ニュースに取り上げられる8つの企画」「売れるネーミング7つの条件」「新商品をヒット商品にする2つの方法」「新規事業の成否を決める3要素」「集客商品に必要な5つの条件」などの商売繁盛に役立つノウハウを毎日(365日間)配信。

今すぐ、ご登録を!