商品の命名一つで商品寿命が決定する

突然ですが、問題です。

以下は何の名前だか分かりますか?
「メラゾーマ」「ベギラゴン」「イオナズン」「マヒャド」「バギクロス」「ギガデイン」「ザラキ」。はい、正解です。ドラゴンクエストⅢまでに出てくる各属性の最強魔法の名前です。

では、次は分かりますか?
「ファイガ」「ブリザガ」「サンダガ」「バイオガ」「クエイガ」。はい、正解です。ファイナルファンタジーⅤまでに出てくる各属性の最強魔法の名前です。

では、次は分かりますか?
「ガンダム」「マジンガーZ」「ゲッターロボ」「イデオン」「エヴァンゲリオン」「パトレイバー」。はい、正解です。ロボットアニメに出てくる代表的なロボットの名前です。一応、認知度が高いロボットを選んだつもりです。※「エヴァンゲリオンはロボットじゃねーよ」というツッコミはとりあえず置いておいてください。

今まで挙げた名前に、共通点があることに気づきましたか?
すべての名前に「濁音」が入っています。語感の観点から見ると、濁音には「膨張、放出、力強さ」のイメージを与える力があります。つまり、「戦闘」に関する名にピッタリなのです。特に、「戦闘」を好む男性は、「濁音」が入る魔法や必殺技を聞くたび、心が躍ります。

魔法名やロボット名を命名した人たちが語感の知見を持っていたわけではありません(「語感」自体が2004年以降に着目されたものなので)。名前を決める際、なんとなく「この名前がかっこいいんじゃないか」という感覚だったと思います。無意識にイメージに語感をすり合わせていたのです。

「与えたいイメージ」と「名前の語感」が一致すると長く親しまれる傾向にあります。作品名やキャラクター名、魔法名やアイテム名、当然、商品名、企業名も同様です。

語感とロングセラー商品との関係について新聞記事(コラム)がありました。記事は、『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』の著者 黒川伊保子氏が執筆されたものです。

2015年10月5日 日経MJ
実は、言葉のイメージ=語感は、意味とはまた別に、そのことばの発音の体感によって生じている。「マシュマロ」と発音するとき、人は、口腔(こうくう)に息を柔らかくためて、弾力を確かめるように転がしている。「せんべい」と発音するときは、舌を平べったく硬く使っている。発音の体感こそが、そのことばを呼ぶ者の脳に共通のイメージを創り出しているのだ。
しかも、この体感は、直感をつかさどる小脳に直接届く。意味よりも早く脳の潜在域を牛耳り、快・不快の反帝に繋がっている。商品名や企業名においては、この効果ははかりしれない。
ターゲットに「快」を感じさせ、ロングラン商品を支えるネーミングには語感とコンセプトが一致する、という基本法則がある。
もっこりとしたケーキには、唇をふっくらと使う「モンブラン」、ごつごつしたケーキには、喉の筋肉を硬く使う「ガトーショコラ」。お菓子の一般名称を並べていくだけでも、名と実態が一致することばの賞味期限が長いのがよくわかる。(筆者 感性リサーチ代表取締役 黒川伊保子氏)

記事を読んで分かるように、商品名はとても重要です。
音(イメージ)を前面に出した商品名にするのであれば、「語感」は必ず意識してください。語感分析をするか、対象顧客からアンケート調査を実施してから命名してください。

よくある間違いが、経営陣が好みで命名してしまうパターンです。女性向けの商品名を男性役員が命名してしまえば、ほぼ確実にズレた商品名になります。男性脳と女性脳では、「快」と感じる音が違うからです。

命名は、商品名に命を吹き込む重要な仕事です。命名のいかんによって、商品の一生(イメージや寿命)は大きく左右されるのです。

 

 

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