なぜ、テレビのリモコンはボタンが多いのか?

ある晩、とても興味深いテレビ番組が放映されていました。
番組の内容は、「最近、テレビのリモコンのボタンが多くなり、リモコンを使えないお年寄りが増えている。町の電気屋さんがお年寄りにリモコンの使い方を教えるサービスを始め、好評を得ている」というもの。

面白かったのは、これだけで番組が終わらなかった点です。なぜ、こんなにもリモコンが使いづらくなったのか、 その理由を番組スタッフがメーカーに聞きに行ったのです。

取材に応じるメーカーの開発関係者のコメントに、私は驚きました。
「ライバル社が、新機能を搭載したテレビを出せば、当社も負けずと新しい機能を搭載し、また、ライバル社が新機能を搭載する。その繰り返しをしているうちにリモコンのボタンが多くなったのです」。

顧客視点で商品を開発しているのではなく、「競合が新機能を出しているから」という理由で、 機能を増やしボタンを増やしていたのです。

私が大切だと伝えている、顧客視点で商売を設計することから目が離れると、お客様に迷惑をかけます。顧客視点で商品を開発したなら、お年寄りが困るほどボタンが増えることはなかったでしょう。

テレビのリモコンだけでなく、携帯電話のいらない機能も無駄に感じます。
また、パソコンをいじったことのある人間が開発したのかと思うほど使い勝手の悪いOSもあります。このように、世の中には、顧客視点ではなく、商品視点や競合視点で商品が作られたのではないか、と思われるものが多々あるのです。

「顧客視点で商売を設計することが大切」と言えば、「そんなの当たり前でしょ」と返ってきそうですが、むしろ、顧客視点で商売が設計されていないことのほうが多いのです。

商売の大原則は、〝お客様からしか売上は生まれない〟ということ。だからこそ、商売はお客様から出発し、お客様を中心に考える必要があります。競合視点にならず、顧客視点で商売を設計し、商品を開発してもらいたいものです。

 

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