売れない理由を環境の所為にするな‼
先日、セミナー集客に悩む男性から、こんな質問を受けました。
「広島は他県と比べてセミナーに人が集まらないって聞きます。深井さんは、どう感じますか?」。私はこう答えました。「他県でセミナー集客をしたことがないので、データに基づいた話はできませんが、広島に住んでいて同じ話をさんざん聞いてきたので、おそらく本当なんだと思います」。
彼は「そうですか。やっぱり集まりにくいですか」と肩を落としていました。私はこう助言しました。「人が集まらない理由を県民性の所為にしても仕方ないですよ。置かれた環境でどうするかを考えないと」。それから私は、どんなふうに広島の県民性に合わせてセミナーを企画しているかをお話ししました。私が伝えたかったのは、“如何に置かれた環境に自分を合わせるか”です。これは、何もセミナー集客に限った話ではありません。
たとえば、「地元には高所得者がいない」「Googleがアルゴリズムを変えてきた」「法律が改正されて競合が増えた」なども同じです。こうした置かれた環境や環境の変化に上手く適応させていくのが商いというものです。たまに、環境を売上減の言い訳にしている人がいますが、間違っています。「適応させる」という仕事をしなかった結果、売上が下がっただけです。
「商い=環境適応業」です。
こう認識していれば、環境変化に適応していくのが“仕事(当たり前)”になります。
この考えは、個の生き方にも役立ちます。
「私には才能が無い」と嘆く人がいますが、私は「君にもきっと何かの才能があるよ」などとは慰めません。「才能が無い」という与えられた環境(資源)の中で、何をどう頑張るかが人生戦略だと思っているからです。嘆いても環境は変わってくれません。適応するしかないのです。
もし、置かれた環境の所為にしていたら、改めてください。置かれた環境下で如何に利益を出すかが商人(経営者)の仕事であり、どう生きるかが人生なのですから。