プッシュ型マーケティングは、嫌われてなんぼ

WEB系コンサルタントの動画を視聴していたら、気になる発言を耳にしました。
動画内では、「毎日、ゴミがポストに突っ込まれる」「頻繁に訪問販売の営業マンが来てうざい」などと嘆いていたのです。そして、こう付言していました。「自分だったら、人に迷惑をかける営業はしないのに」と。WEB系は、プル型マーケティングのため、プッシュ型のマーケティングをよく理解していないのだと思います。

「プル型」と「プッシュ型」を初めて聞く人がいるかもしれませんので、念のために説明しておきます。プル型とは、情報や商品を探しに来た人に向けて広告や商品を提供する手法です。PPCやSEO、電話帳広告、置きチラシなどがそれに当たります。プッシュ型とは、お客様の意思に関係なく、企業側から積極的に広告やや営業を仕掛ける手法です。折り込みチラシ、FAXDM、電話営業、訪問販売がそれに当たります。

話を戻します。
このWEB系コンサルタントは、プッシュ型の集客・営業を嫌がっていました。確かに、プッシュ型は、プル型と比べて嫌がられます。お客様の意思に関係なく、広告物を送ったり、営業を仕掛けたりするのですから、当然そうなります。

しかし、プッシュ型をしないと成り立たない商売は、山のようにあります。
たとえば、通信販売。すべての通信販売は、プッシュ型のマーケティングで成り立っています。集客は折り込みチラシ、フォローはニュースレター、アップセルはDMという風に。通信販売会社からすれば、「プッシュ型のマーケティングはするな」は、「潰れろ」と言っているようなものです。

「プッシュ型は、迷惑だ」は、一消費者としては間違っていない発言です。事実、迷惑なのですから。ですが、企業側がこの声をまともに聞くと、確実に経営は立ち行かなくなります。

たとえば、DMを1万人に送付したとして、注文してくれる人は、100~300人ぐらいです。残り、9,700~9,900人からすれば、ゴミを送られてきたのと同じです。

チラシはもっとひどいです。
1万枚折り込みして、1人~5人しか注文がきません。9,995~9,999人からすれば、ポストにゴミを入れられたのと同じです。もし、経営陣が「お客様のポストにゴミを入れるのは止めよう」などと決定したら、数ヶ月後には潰れます。

こんなことを言うと語弊があるかもしれませんが、プッシュ型のマーケティングは、人に嫌われてなんぼです。嫌われることや迷惑をかけることを恐れたら商売はできなくなります。

幸い私は、プッシュ型も色々と経験してきたため、「商売は人に迷惑をかけるもの」という認識があります。私も消費者側に回れば、迷惑を受けますが、それはもうお互い様だと思っています。

しかし、プル型(WEB系)に特化した人には、この感覚が分かりません。今後益々、プル型のマーケティングしかしない人たちが増えてくるはずです。若年層は特にです。そうした場合、今まで以上にプッシュ型への風当たりは強くなると思います。

覚えておいてください。
お客様や商品によっては、プッシュ型のマーケティングが主になる商売があるのです。その商売を選んだからには、嫌われることを恐れるわけにはいきません。プッシュ型マーケティングは、嫌われてなんぼなのですから。

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