ラクスルから学ぶ、新規事業の立ち上げ方

今、印刷業界に波紋を投じている「ラクスル」をご存知でしょうか?
ラクスルは、2009年9月にネットから印刷の注文ができる「通販印刷」事業を立ち上げました。これは、今では珍しくないビジネスモデルです。しかし2014年頃から同業社とは一線を画するサービスが始まりました。それは、ポスティングや新聞折込の発注までも受けるというもの。

発注方法は簡単です。サイトからポスティングや新聞折込したい地域を指定すると、配布件数と料金が表示され、問題がなければそのまま発注できるのです。ラクスルは、以前からチラシのデザイン制作も請け負っており、今回の新サービスによって、印刷に関わるすべての仕事を受注できるようになりました。

ラクスル代表取締役の松本恭攝氏は、2014年6月「東洋経済オンライン」のインタビューでこのように述べています。

今、チラシを刷ってお客様にお届けする事業をしていますが、お客様は本来的にはチラシが欲しいわけではなく、チラシを使って集客をしたいわけです。穴とドリルの関係に例えると、印刷はドリルです。お客様は穴を開けたいわけで、ドリルでもキリでもピストルでもなんでもいい。だから、その“集客”の部分までできたらと考え、折り込みチラシやポスティングなども行っていきます。

さらに2017年、ラクスルはテレビCMの受注まで始めました。私の元にも、「10万円からテレビCMが出せる」という旨のメールが届きました。もはや、「印刷業」という枠組からも外れてきています。

印刷を発注するお客様のニーズは「安価な印刷」ではありません。真のニーズは「集客」です。集客するためにチラシを印刷しているのです。この視点に立てれば、提供すべきサービスは、“印刷だけ”ではないことに気づきます。しかし、自分たちを「印刷業界」と捉えているうちは、このことに気づきません。

ネット印刷に限らず、大抵の会社は自社を「○○業界・○○屋」と括っています。そのため、お客様視点ではなく、商品視点から事業展開をしてしまうのです。印刷会社であれば、チラシの次にパンフレット、看板、幟と、どうしても印刷関連から離れることができません。自分たちを「印刷業界(屋)」だと捉えているのですから、当然の帰結です。

そもそも、業界という概念が古臭いですし、お客様目線ではありません。お客様は何かを購入する際、その会社が何の業界に属しているかなど1mmも気にしていません。気にしているのは、売っている側だけです。

大切なのは、お客様から見て「私の欲しいものはあるのか」「私の欲しいものはまとまっているのか」ということです。ラクスルの事業展開はまさにこれです。集客をしたい人が求めているサービスがそこにまとまっている、まとめようとしているのです。

ぜひあなたも、業界に捉われず、お客様視点で商品や事業を考えてみてください。固定観念から抜け出して、新しい発想ができるようになります。

 

 

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