一つの仕事ぶりを見れば、すべての仕事ぶりが解かる

仕事の質は「基準値」で決まります。基準値とは「これぐらいするのが当たり前」の高さです。当たり前が低ければ、当然仕事は雑になります。

コンサルタント(以下Aさん)から聞いた話です。
Aさんは、ある所にセミナー講師として招かれました。当日会場入りしたAさんは、目を疑ったそうです。受講者が着く机の上には、事前に送って置いたセミナー資料が製本もされないまま、煩雑に置かれていたからです。さすがにこれは酷いと思ったAさんは、講師でありながらも自分で並べ直しました。主催者はその姿をただ黙って見ていたそうです。私はここまでの話を聞いた段階で、「この主催者はまだ何かするな」と思いました。案の定、まだ続きがありました。

開催時刻となり、主催者が挨拶をする場面。主催者は、講師紹介を十数秒間だけして、自社のPRを15分間し始めました。PRを終えたら「では、どうぞ」とAさんに無作法に振ってきたのです。セミナー終了後は、受講者がアンケートを書いているにもかかわらず「時間なので出て行ってください」と追い払ったそうです。なぜこうも仕事ぶりが酷いのか。それは、主催者が持つ仕事への「基準値」が低いからです。

前職、私は年10回ほどセミナーを開催していました。ある日、気づきました。セミナー準備の仕事ぶりを見るだけで、その人が持つ仕事への「基準値」が解かることに。たとえば、先ほどの資料の置き方です。私は、前後左右ちゃんと合わせて資料を置かないスタッフは、他の仕事も雑だと決めつけました。この一点だけ見れば十分です。他の仕事ぶりも容易に想像がつきます。なぜなら、人は常に同じ「基準値」で仕事をしているからです。

もう一つ、似た話を紹介します。出版を目指しているBさんの話です。
Bさんは、とある出版プロデューサーに何度も出版企画書を見てもらいました。しかし企画は通りません。理由を訊ねたところ「色々と雑だから」と言われたそうです。
今私は、Bさんにブログの書き方を指導しています。Bさんのブログを読んで私はこう注意しました。「ブログの文章が雑です。文章が雑ってことは、思考が雑ってことなんです。雑な思考は随所に出ますよ。おそらく、出版プロデューサーにそれを見抜かれたのでしょうね」。

どうすれば仕事への基準値を高められるのか。方法は二つあります。
一つ目は、同業社の基準値の高い仕事に触れることです。「ライバル社は、ここまでやるのかー!」という衝撃を体験したほうがいいです。
二つ目は、一つの仕事の質を徹底して上げることです。全部はしなくていいです。一つだけでいいのです。たとえば、ブログの記事を徹底して思考し、推敲・校正して書く。これだけでも基準値は高まります。

「一は全、全は一」。
基準の高い仕事に触れ、一つの仕事を徹底してする。そうすれば、自ずと基準値は高まっていくのです。

 

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