蔦屋家電の陳列から学ぶ「新しいビジネスの形」

2017年4月14日、広島駅前に蔦屋家電がオープンしました。店内では、書籍と家電が混然一体となって陳列されています。

陳列風景を一部紹介します。

調理コーナーでは、調理に関する書籍をはじめ、食料品やエプロン、調理器具が売られています。

 

美容コーナーの一角では、運動に関する書籍をはじめ、スポーツ用品(自転車)が売られています。

 

住まいと暮らしのコーナーの前には、日本酒が置いてあり、壁周りにはライフスタイルに関する書籍が並べられています。置くには生活に関連する商品類が売られています。

本と家電、カテゴリーが全く異なる商品がなぜ一緒に陳列されているのか。他の店舗経営者の目には、不思議な光景に映ったかもしれません。

これらの陳列(商品の売り方)は、私が起業時から提唱している顧客中心マーケティングそのものです。私は以前から「商品カテゴリーごとに商品を分けて陳列するのは顧客視点ではない。お客様が欲しがるものを商品カテゴリーに関係なく並べるのが顧客視点に立った陳列だ」と言い続けてきました。この陳列方法に気づき始めている企業の一つとして、私はTSUTAYAを挙げています。5年以上前に書いた記事でも、TSUTAYAの陳列について言及しました。(こちらの記事です⇒お客様の欲求に合わせて商品を陳列する)。

以前書いた記事に載せた写真です。書籍と一緒にCDを販売しています。

これをさらに大胆にしたのが今回の蔦屋家電です。
「本とDVD」のみならず、「本と家電」にまで発展させています。私の目から見てまだ「完璧」とまでは言えませんが、従来の陳列(商品カテゴリーごと)から離れようとしているのは見て取れます(物足りないのは、お客様の欲求に沿っていない感じがまだあるから)。

従来の陳列から離れ、顧客中心の視点に立った陳列ができれば、商品が売れるようになるだけではなく、世界を売ることができるようになります。どういうことか、解説しましょう。

たとえば、顧客中心の視点に立ち、スキンケア関連の書籍に手を伸ばした人に向けて化粧水を陳列したとします。もし、並べている書籍がナチュラルスキンケア関連であり、化粧品も無添加なものであれば「自然素材による美肌を作るお店」という世界を創る(表現する)ことになります。私はこれを「世界を売る」と呼んでいます。

なぜ私は、世界を売ることを推しているのか。
それは、売る人も買う人も最高に愉しいからです。世界の下に集ったお客様は、その世界に共感した人です。共感を軸にした売買は、売り手も買い手も最高に愉しいひと時です。

商品カテゴリー(業界・業種)を軸に商品を並べたり、専門性を深めた売り方(○○専門店)は今後も変わらず残ります。その一方で、世界を表現して共感を基にした売り方も新興してくるでしょう。ちなみに私は、前者を「職人型ビジネス」。後者を「アート型ビジネス」と呼んでいます。

新しいビジネスのあり方が、これから花開こうとしているのです。

 

 

関連書籍

商品を通じて世界を売るビジネスを解説! 顧客中心マーケティング理論

 

関連記事

6,100名が購読!! 1日10秒で読める商売繁盛365の知恵

中小企業に特化したマーケティングがすべて学べる!
「客単価を倍にする一言」「口コミが生まれる5つの条件」「販促効果を倍増させる7種の限定性」「ニュースに取り上げられる8つの企画」「売れるネーミング7つの条件」「新商品をヒット商品にする2つの方法」「新規事業の成否を決める3要素」「集客商品に必要な5つの条件」などの商売繁盛に役立つノウハウを毎日(365日間)配信。

今すぐ、ご登録を!