「売れる商品が良い商品」は間違い

とあるビジネス書を読んでいたら、「売れる商品が良い商品」という言葉が目に留まりました。他のビジネス書や雑誌でも、この言葉をよく見かけます。しかし、私はこの考えにいささか賛同できません。その理由を、事例を交えて説明します。

98年発行の「白い犬とワルツを」という小説があります。この小説は出版当初、あまり売れていませんでした。01年になって、千葉県習志野市のある書店がPOPを書き、「白い犬とワルツを」を薦めたところ、次々と売れていったのです。それが出版社の目に留まり、他の書店でも同様にPOPを実施したところ、150万部を超えるベストセラーとなったのです。売れる前と後とでは、小説の中身は何も変わっていません。変わったのは売り方です。

もう一つ、事例をお話ししましょう。
以前、このコラムでも紹介したハイボール。小説と同様、ハイボールがよく売れている飲食店の売り方を、全国の飲食店に広めた結果、ハイボールブームを生みました。

小説もハイボールも、元々はそれほど売れていなかった商品です。しかし、売り方を工夫したところ、売れる商品へと変わったのです。

今回は、有名な話を事例としてお伝えしました。このような、“売れなかった商品が、売り方を工夫したら売れるようになった”という話は、どこにでもあります。事例からも分かるように、売れるかどうかは、売り方が大きな要因となるのです。当然、商品力があることも大切ですが、それだけでは売れる商品にはなりません。良い商品と売れる売り方があって、はじめて売れる商品となるのです。

「売れる商品が良い商品」という結果主義的な考えは、売れるまでのプロセスを無視しています。そのため、売り方にまで目が行き届かなくなります。もし、「売れる商品が良い商品」が正論であれば、日本で一番美味しいラーメンは、カップラーメンなのです。

 

関連記事

1日10秒で読めるメールマガジン

中小企業に特化したマーケティング&セールスがすべて学べる!
「客単価を倍にする一言」「口コミが生まれる5つの条件」「販促効果を倍増させる7種の限定性」「ニュースに取り上げられる8つの企画」「売れるネーミング7つの条件」「新商品をヒット商品にする2つの方法」「新規事業の成否を決める3要素」「集客商品に必要な5つの条件」など、商売に役立つ情報を毎日(365日間)配信。

今すぐ、ご登録を!