売り上げを上げる名刺の作り方
あなたは、「名刺の目的って何だろう?」と考えたことはあるでしょうか?
世の中には、色々な名刺があります。綺麗な名刺、ユニークな名刺、インパクトのある名刺。どんな名刺であれ、名刺の目的は同じです。
その目的とはズバリ、売り上げを上げることです。
名刺は、あいさつするためのツールではなく、初取引に繋げるための販促ツールなのです。会社名や名前、連絡先が書いてあればいいというものではありません。
今回、売上を上げる名刺の作り方についてお話します。
売り上げを上げる名刺作りに欠かせない6つに要素
売り上げを上げる名刺には、次の6つの要素が必要になります。
- 顔写真
- 肩書き
- プロフィール
- 実績
- 事業目的・事業内容
- オファー
一つずつ説明していきますね。
1、顔写真
貯まった名刺を整理するとき、不思議に思ったことはありませんか?
半分以上の方は、どこで会った人なのか、どんな顔だったのか、思い出すことができません。 顔写真のある名刺であれば、どこで会ったのか、何を話したのかなど、思い出すことがあります。
人間の脳は、人を記憶するとき、はじめに顔を記憶します。 脳は、名前より、顔を覚えやすいのです。名前は知らないけど、この顔は知っているという役者やアイドルっていますよね。 それと同じです。
名刺に顔写真が1枚あるだけで、記憶の定着率が上がります。 思い出されない名刺よりも、思い出される名刺のほうがいいですよね。ここで注意してほしいことは、証明写真を名刺に使うことです。 カッコ悪すぎです。
写真で大切なのは、「お客様に与えたいイメージ」に合った写真を使うことです。 お客様からどう見られたいのか?を意識して写真撮影をしてください。
プロにお願いするのも手です。 そのときの注意点として、どう撮って欲しいのかを伝えましょう。
たとえば「私はこういう仕事をしていて、こういう風に見られたいので、そのように見られるように撮影してください」とお願いするのです。
2、肩書き
肩書きは、名刺で一番重要です。
あなたも名刺をもらったら、まず肩書きを見ませんか? そう、最初に目がいくのは肩書きです。
肩書きは、「あなたがどんな人間なのか?」が一目で分かる情報です。
その情報一つで、あなたへ寄せる信頼や期待が変わります。 たった10文字あるかないかの肩書きが、それだけ大きな影響力を持っているのです。言いかえると、肩書き1つで、あなたをより魅力的に見せることができます。
たとえば、私の名刺には「代表取締役」とは別に、「商売設計士」という肩書きがあります(他にも、感性マーケッターやセールスコピーライターという肩書きもあります)。
「代表取締役」と役職名だけ書かれているよりも、「商売設計士」と書かれているほうが、興味が湧きませんか?
このように、魅力的な肩書きを1つ作るだけで印象はガラリと変わります。
肩書きの参考例として
○○コンサルタント、○○士、○○セラピスト、○○テーター、○○マイスター、○○プロフェッショナル、
○○インストラクター、○○コーディネーター、○○プロデューサー、○○マスター、○○クリエイター、
○○デザイナー、○○プレゼンター、○○アドバイザー、○○アシスタント、○○マスター
社長や部長といった役職名を勝手に書くことはできません。 しかし、あなたがお客様に何かを提供するプロであれば、上記の参考例のような肩書きを作ることができます。肩書きを魅力的にすれば、今まで以上の信頼を得られるはずです。
3、プロフィール
「プロフィールなんて作ったことがない」「カッコいいプロフィールなんて書けない」と、一歩引いてしまうかもしれませんね。正直、プロフィール作りは苦労するかもしれません。 そこで、プロフィールの作り方についてご説明します。
プロフィールの構成は以下のように作ります。
- どこに生まれ、どう育ったのか
- 会社を立ち上げたきっかけ(苦労話)
- どんな経験(実績)をしてきたのか
- 今の使命
このような流れで書ければ共感されるプロフィールが作れます。
名刺にプロフィールを書く人は少ないので、珍しがられます。 そのため、よく読まれる個所です。 プロフィールをきっかけに話が弾むという、嬉しい効果があります。
プロフィールで特に重要なのは、3の実績です。
ここでは、インパクトのある実績を一部だけ書きます。 しっかりとした実績であれば、一層信頼されます。実績は、今の仕事と関係のあるものを書いてください。 今の仕事に関係していないことは書く必要はありません。
名刺で大切なのは一貫性です。
肩書きとプロフィール、実績は一貫性を保ってください。 この一貫性を保つことで、自己ブランドを高めることができ、最終目的の売上を上げることにも繋がります。
4、実績
プロフィールには、特にインパクトのある実績を書きますが、ここでは、過去の実績をできるだけ書くようにします。
肩書き→プロフィール→実績 に一貫性があれば、名刺を受け取った人は、「この人はこういう肩書きで、こういう過去(プロフィール)や実績があって、魅力的だなぁ」と、 印象を受けます。
5、事業目的、事業内容
肩書き、プロフィール、実績は、いわばあなたの紹介です。
続いては、事業目的とその内容を紹介していきます。
事業目的とは、ミッションやビジョン、または経営理念などです。
「こういう目的のもとで、次の事業を行っています」という流れで、事業内容を紹介します。
「こんな事業で、こんな商品を扱っています」と文字や写真で表現します。 事業内容が書かれていれば、何をしている会社なのか一目で分かります。
6、オファー
さて、最後はオファーです。
オファーの目的は、お客様に行動をしてもらうことです。まずは、お客様に取って欲しい行動を明確にし、行動してもらうための魅力的なオファーを用意します。。
たとえば、
- ホームページに来てもらう。 ⇒秘密のコンテンツが見れる
- お店に来てもらう。 ⇒名刺に割引券を付ける
- メルマガに登録してもらう。 ⇒メルマガでお買い得情報が届く
- 資料請求してもらう。 ⇒資料請求記入欄を設ける
- サンプルを請求してもらう。 ⇒注文記入欄やサンプル券を付ける
大事なのは、名刺交換を点で終わらせず、線にすること。 つまり仕組みの一部に組み込むのです。 そのためにオファーを用意し、お客様に行動してもらうのです。
まとめ
お気づきになったと思いますが、通常の名刺サイズでは、これだけの情報は納まりません。そのため名刺は、二つ折りか、三つ折りにします。少しコストはかかりますが、それ以上に見合う効果があります。
私の名刺を参考に掲載しておきます。 ぜひ、名刺を最大限活用し、売上に繋げてください。商売繁盛を祈っております。
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