事業コンセプトの作り方と成功事例

一般的に、事業コンセプトとは「事業の概要」を指します。「その事業(企画)を端的に言うとなぁに?」の質問に答えたものがそれです。とはいえ、無味乾燥な事業コンセプトでは面白くありません。どうせなら、魅力的にしたいものです。

この記事を読まれている方の多くは、魅力的な事業コンセプトを作りたい、または作り方を知りたいのだと思います。ここでは、中小企業に向けた、魅力的な事業コンセプトの作り方についてお伝えしたいと思います。

戦略

 

中小企業は、大企業の事業コンセプトを参考にしてはいけない


事業コンセプトは、具体的なものから抽象的なものまであります。大企業ほど、抽象的なコンセプトになる傾向があります。対象がマスだからです。

中小企業は、大企業に倣って抽象的な事業コンセプトを作ってはいけません。ほぼ確実に失敗します。中小企業の場合、具体的な事業コンセプトほど成功率は高まります。なぜなら、対象がニッチだからです。

たとえば、アサヒビールの事業コンセプトに「すべてはお客さまの「うまい!」のために」があります。もしこれを、アサヒビールよりも先駆けて、どこかの地ビール会社が打ち出したら上手くいったでしょうか? 100%上手くいきません。こんな抽象的な事業コンセプトでは、ニッチ層には刺さらないからです。

事業コンセプトについて調べると、大企業の成功例ばかりが目につきます。中小企業向けに説かれたものは少ないです。では、どうすればいいのか。これから先は、書籍などでは書かれていない、中小企業向けの事業コンセプトの作り方を解説していきます。

 

事業コンセプトは、「誰に」に向けて「何を」「どのように」を表したもの


「事業コンセプト」と検索して調べてみると、「誰に、何を、どのように、を表したもの」と出てきます。数多くのサイトではこのように書かれています。確かにその通りなのですが、実際に事業コンセプトを言葉にする際は、「何を」「どのように」だけ書かれていればいいです。「誰に(対象顧客)」をあえて書く必要はありません。

「誰に」を決めなくていい、という意味ではありません。しっかりと「誰に」を決めたうえで、「何を」「どのように」を記したものを事業コンセプトにします。それを見た「誰に(対象顧客)」が「おっ、それいいね」と思ってくれればいいのです。

 

「何を」「どのように」を変換する


「誰に」は「対象者」を意味します。
では、「何を」と「どのように」は何でしょうか。

「何を」とは、他社より優れた「品質」や「実績」といった「強み」を指します。
「どのように」とは、他社にはない「流通」や「価格」といった「特徴」を指します。
このように考えると分かりやすいはずです。この掛け合わせで魅力的なコンセプトを作ってみてください。

私は、「どのように」を「価格」にした事業コンセプトは最強だと考えています。なぜなら、必然的に事業コンセプトが具体的になるからです。「〇〇(売り)を△△円で届ける」ほど具体的なコンセプトがほかにあるでしょうか。

では、実際に成功している中小企業の例をご紹介します。

 

「どのように」を価格にした成功例


成功例1 QBハウス
「10分1000円カット」。
強みは10分カット、特徴は1,000円。もうこれ以上、具体的にできません。秀逸な事業コンセプトです。理容業界の地図を塗り替えただけのことはあります。

成功例2 ココナラ
「知識・スキルを500円で売り買いできるマッチングサイト」。
知識・スキルを売り買いできるクラウドサービスは、珍しくありません。しかし、500円は、ほかにはない特徴です。他社との大きな差別化となっており、立ち上げから半年で会員数は4万人と、人気を博しています。(個人的にいつもお世話になっています。ぺこり)

成功例3  メーカーズ鎌倉
「上質なYシャツを4,900円で販売」。
メーカーズ鎌倉では、対象顧客のビジネスマンがYシャツに躊躇なく払える金額はいくらかを考えた結果、4,900円となりました。品質にもこだわりがあるため、原価率は59%と高めです。しかし、価格を上げるつもりはありません。その姿勢やこだわりが多くの顧客から支持を得て、今では広告も値引きも一切せずに商品が売れていきます。

 

まとめ


いかがでしたでしょうか。
価格を事業コンセプトに据え置くと、いかに具体的かつ魅力的になるか、ご理解いただけたでしょうか。「どのように」を「価格」にすることで、業界を席巻する事業コンセプトになりうるのです。

まずは「誰に」を明確にして、対象者が振り向く「何を」を用意してください。そして、具体的な「どのように」を用意してください。魅力的なコンセプトが作れるはずです。

 

 

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