15種類のストック型ビジネス

「売上が安定せず不安だ」
こんな悩み、経営者なら誰もが感じた経験があるはず。毎月決まった金額の入金があれば、精神的にもだいぶラクになります。それを可能にするのが「ストック型ビジネス」です。一言にストック型ビジネスと言ってもその形は多様です。そこで今回、「ストック型ビジネス」をカテゴライズしてみました。全部で15種類あります。あなたのビジネスでも参考になるモデルがきっとあるかと思います。ぜひ、一読ください。

 

1、定期購入型

「毎回注文するのが面倒」「どうせ買うなら安く買いたい」といったニーズにマッチしたストック型です。通販事業では必ず導入されています。身近なもので言えば、新聞や雑誌の定期購読もこれに当たります。

 

2、点検型

「定期的に保守点検をして欲しい」といったニーズにマッチしたストック型です。機械や建物など、稼働や時間と共に劣化するものに適応できます。高額商品(機械や建物)の販売と同時に加入させることが肝です。

 

3、保険型

「もしものことがあった時の備え」といったニーズにマッチしたストック型です。生命保険や火災保険をイメージしていただければ分かりやすいでしょう。高額損害が発生する事柄に有効です。

 

4、レンタル型

「必要な時期だけ使いたい」「交換を容易にしたい」「多様な物を使いたい」「所有して資産計上したくない」といったニーズにマッチしたストック型です。観葉植物のレンタルなどは好例です。植物を毎月変えることも可能のため、購入するよりも多様なリノベーションが楽しめます。2015年には「月額定額制のファッションレンタルサービス」が相次いで始まり衆目を集めました。

 

5、消耗品の定額型

「消耗品が高い」といったニーズにマッチしたストック型です。最近では、プリンターを無料で貸し出し、インク代は月額1万円といったサービスも出てきています。プリンターやゲーム機など、本体に付随する消耗品で稼ぐビジネスモデルにも定額の波が押し寄せています。

 

6、教室型(リアル)

「直接指導を受けたい」といったニーズにマッチしたストック型です。習い事やお稽古の月謝をイメージしてもらえれば分かりやすいでしょう。ただし今後は、ピアノや空手といった身体を動かす習い事しか生き残れなくなります。一方的に教える授業はWEBが代用してしまうからです。

 

7、教室型(ネット)

「好きな時間に授業を受けたい」「場所を選ばずに授業をしたい」といったニーズにマッチしたストック型です。特に専門性の高い授業は、限られた日や場所でしか勉強できないためニーズが高いです。市場の大きい学習塾は、早晩、大手がEラーニングに参入して市場を奪われることと思います。

※WEB動画配信では、娯楽性(アニメや漫画)の定額配信も盛んです。しかし、この分野には中小企業は入る余地はありません。AmazonやYahooが参入しているため、競争に勝つのは不可能です。専門性の高い動画に特化するのが賢明です。

 

8、権利使用料型

「著作権を使いたい」「看板を掲げたい」「ノウハウを使いたい」といったニーズにマッチしたストック型です。イラストやフランチャイズやブランド名の使用料(ロイヤルティー)がそれに当たります。この場合は、固定売上と変動売上の両方が収入として得られるパターンも多いです。「月額○万円+売上の数%」といった具合に。

 

9、サービス型

「月によって利用数に波があるが費用を定額にして欲しい」といったニーズにマッチしたストック型です。税理士やコンサルの月額契約はこれにあたります。ほかにも、電話秘書代行やエステ、歯科医でも定額サービスがあります。コストの大半が人件費のビジネスモデルの場合、全般的に活用できるサービスです。

 

10、会員制型

「ステータスの証が欲しい」といったニーズにマッチしたストック型です。barやホテルなどで使われています。私はリゾートトラストというリゾートホテルの会員になっており、私か私の紹介でなければ、そのホテルには泊まれません(この事例を出したのはちょっと自慢したかっただけです)。地域や業界の中でもレベルの高いサービスが提供できる場合のみ有効です。

 

11、ファンクラブ型

「あの人を応援したい」「もっと近づきたい」「もっとクローズなコンテンツも読みたい」といったニーズにマッチしたストック型です。一人のブランド人を立て、会員しか購入できないコンテンツやサービスを販売します。有料メルマガやnoteの月額課金モデルがその例です。ただこのモデルは、難易度が高いです。ポジショニングを経てブランドを確立していなければ難しいでしょう。

 

12、コミュニティー型

「同じ価値観を持つ人と繋がりたい」といったニーズにマッチしたストック型です。ある程度ブランド力のある人がコンセプトを打ち出し、一定のコンテンツを提供することを約束し、クローズのコミュニティーを作ります。一方通行なコンテンツ配信ではなく、会員同士のコミュニケーションが大きな売りになります。オンラインサロンのSynapseやDMM Loungeの課金モデルがその例です。先ほどのファンクラブ型よりも、コミュニティー型のほうが人は集まりやすいです。

 

13、ASP型

「便利なアプリを使いたい」といったニーズにマッチしたストック型です。iPhoneの月額課金アプリをイメージしていただければ分かりやすいでしょう。パソコンでも、今まで有料ソフトだったものが徐々に月額制に移行しつつあります。ネットのソフトやサービス、コンテンツはこれから月額課金が当たり前になります。

 

14、賃貸型

「部屋を一定期間貸して欲しい」といったニーズにマッチしたストック型です。アパートやマンションの賃貸、オフィスなどがそうです。最近では、個人向けの貸倉庫も人気です。倉庫の面積に応じて毎月課金されます。ほかにもシェアオフィスなど流行りですね。会員になれば、いつでも好きなフリースペースが使えるようになります。また、これを応用すれば貸会議室でも使えるはずです。早晩出てくるでしょう。

 

15、インフラ型

電話やケーブル、プロバイダーなどがそうです。インフラの元請けになるのは大手企業です。インフラの整備が成長期に入っているときに中小企業は参入するといいでしょう。

 

ストック型ビジネスの定義


私が言う「ストック型ビジネス」は、定義がハッキリしています。「毎月(または毎年)、決まった金額が課金されるビジネスモデル」です。
たとえば、数百万PVを誇るサイトが毎月数十万円のアフィリ報酬があっても、それはストック型ビジネスではありません。WEBページ数は増える一方なので、資産(コンテンツ)が“ストック”されているのは確かですが、ユーザーとの間で支払い約束(契約)が取り交わされているわけではありません。「支払いの約束をストックする」がストック型ビジネスの肝です。お金を生み出す資産のストックは、「準ストック型ビジネス」と私は呼びます。そのため、今回は「準ストック型ビジネス」は取り上げませんでした。
※人によっては、資産のストックも「ストック型ビジネス」と呼ぶ人はいます。定義が広義か狭義かの違いだけです。

 

 

これからは定額が当たり前になる


これからは定額料金が当たり前になります。理由は、所有する意味や価値が下がって来ているからです。動画コンテンツの変遷を追うと流れが見えてきます。

「DVDを購入しても数回しか観ない ⇒ それならレンタルしたほうが安い ⇒ 5本レンタルしても2本しか見ない ⇒ 定額なら本数を気にしなくて済む」といった流れです。

利用者から見た定額のメリットは、「価格が明朗」「所有しなくて済む」「場所を取らない」「余計な手間や税金が発生しない」などがあります。経済合理性に合致しています。今後、多様な業界で定額化は進むはずです。たとえば、TVゲーム業界もそうです。そのうち、ネットに繋いでソフトが選び放題になるはずです。「どうやって各ソフトメーカーに使用料を分配するんだ」といった声が出てきそうですが、その答えは「Amazon Kindle読み放題サービス」の成り行きを見ていれば、大方の方向性が示されることでしょう。

定額の波が押し寄せているのは、コンテンツ産業だけではありません。先に紹介した通り、ファッションや観葉植物も定額の流れに掉さしています。今後は、「所有=時代遅れ」となることでしょう。いや、もうなっています。所有離れが起きている現代にマッチしているのが、所有せずに済む定額サービス(ストック型ビジネス)なのです。

 

 

販売者から見た定額のメリット


定額にする一番のメリットは「収益の安定」です。収益が安定する背景には「流出率の低下」があります。実は、定額制を導入することで顧客の流出は低下するのです。通販会社はなぜ割引してまで定期注文(定額)を組ませたがるのか。それは、割引分を上回る利益が確保できるからです。それだけ流出率が低下するのです。

「定額にしたらたくさん利用する人も出てきて損するのではないか」といった不安を持つ方がいます。これはバイキング理論と同じです。「もし、大食いがたくさん来たら赤字になってしまう」と。でも、このビジネスモデルは成り立っていますよね。集客力を向上させ、流出率も低下できることを考えれば、全体的に見て黒字になるのです。

 

 

まとめ


ストック型ビジネスの種類と私の見解を書かせていただきました。先述した通り、ストック型ビジネス(定額)は、今後注目されるビジネスモデルです。価格設定さえ間違えなければ、企業にとっても消費者にとってもwin winになるはずです。ぜひ、自身のビジネスに組み込めるか一考してみてください。

 

 

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