トップページの役割は、ポジショニングの反映である

「トップページって何のためにあるの?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか。

デザイン性の優れたトップページの作り方は、 WEBで検索するといくらでも転がっています。しかし、本来の役割を指南している情報は思いのほか少ないのが現状です。きっとあなたも色々検索してこのページに辿り着いたのではないでしょうか。そこで今回、私ならではの「トップページの役割」についてお伝えしていきます。

 

結論から先に言います。トップページは、“業界における自社のポジショニングを反映する(が反映される)場所”です。

反映と言っても、ストレートに「自社のポジションは○○です」と載せるわけではありません。トップページを見ただけで、「何を扱っていて、何が強みなのか。競合との違いは何なのか」が分かるようにするのです。

トップページには、上記のメッセージを発信する場所が3か所あります。
1つは目はヘッダー。2つ目はヘッダー下の画像。3つ目は本文。この3か所に、自社のポジショニングを伝える情報を載せていきます。

では、一つずつ説明していきます。

 

 

1. ヘッダーは、「何を扱っているのか。何が強みなのか」を伝える


ヘッダーの役割は、第一に「このサイトは何を扱っているのか」を伝えることです。

たとえば、「○○屋.com」「○○専門サイト」といったサイト名を載せているものがその典型です。ストレートに何屋なのかを伝えています。

これを見たユーザーは、「あぁここは○○を扱っているサイトなんだな」ということが一目で分かります。ただ「○○屋.com」だけでは少し物足りません。サイト名の上に、何かしらの強み、または実績を載せておきます。

たとえば、「販売実績№1」「業界唯一○○に対応」「創業○○年」「△△を活かした○○(サービス)」などです。特に、「№1」「初」「唯一」といった言葉が使えると便利です。

ヘッダーはトップページだけではなく、ほかのページにも表示されるため、どのページから入ってきても、「何を扱っていて、何が強みなのか」が一目で分かることは、サイト全体のセールス力を高めることになります。

 

 

■ ヘッダーを作る際の注意点

“ターゲット客から見て、その強みが魅力的かどうか”を意識するようにしてください。企業側が魅力のある強みだと思っていても、お客様からそう思ってもらえなければ意味がありません。ターゲット客をしっかりと分析して、どんな強みを載せたら「おっ!」と思ってもらえるのか。その点を考えてください。

さて、ここで少し例外的なものをお伝えします。それはブランディングを意識したヘッダーです。ブランディングを意識したWEBサイトにする際は、「○○屋com」といったヘッダーではなく、ロゴマークを載せます。上場企業やブランドを重視している企業は、この手が多いですね。

ただ、ゴリゴリのダイレクトマーケティングをしていきたい場合には、あまりお勧めしません。最初にお伝えしたヘッダーの出し方のほうがいいです。

 

 

2. ヘッダー下の画像は、“ターゲット客に刺さる”かつ“競合にはない特徴”を表現する


ヘッダー下の画像(メニュー下の場合もあります)には、競合にはない自社の特徴を発信します。その特徴がターゲット客からみて魅力的であれば、市場に旗を立てること(ポジショニング)ができます。

たとえば、鞄を販売していたとしましょう。
競合の多くは規格化された製品を製造しているのに対し、自社は素材から形まで一つひとつ選べるオーダーメイド式の製造方法を採用していたとします。市場からのニーズがあれば、これは推すべき特徴になります。

ヘッダー下に載せるコピーはこんな感じでどうでしょう。「世界に一つしかない、あなただけの鞄。素材や形、ポケットの数までお好みのままに」。そしてこのコピーの背景には、種々様々な鞄の写真を載せるのもいいかもしれません。

 

 

3. トップページの本文は、強みや特徴を説明する


ヘッダーやヘッダー下の画像には、主に、一言に近いコピーを載せることになります。そのため、詳細部分やほかの強みについてまでは言及できません。それを埋めるのが、トップページの本文です。

たとえば、自社の強みが5つあったとしましょう。ヘッダーやヘッダー下の画像に載せられるのは、よくて2つか3つです。それ以外は載せられません。載せられなかった情報をトップページの本文で伝えるようにします。

たとえば、こんな感じです。

 

弊社の5つのこだわり

1、□□□□□□□□□□□□□□□□
(補足説明)

2、□□□□□□□□□□□□□□□□
(補足説明)

3、□□□□□□□□□□□□□□□□
(補足説明)

4、□□□□□□□□□□□□□□□□
(補足説明)

5、□□□□□□□□□□□□□□□□
(補足説明)

 

トップページの本文は、あくまでも“補助的な”立ち位置です。メインは、[ヘッダー+ヘッダー下の画像]です。ここを見ただけで、「何を扱っていて、何が強みなのか。競合との違いは何なのか」が分かるようにします。

 

 

補足説明


 

ポジショニングからすべてが始まる

トップページの作り方について説明してきました。とはいえ、いきなり作り始めてはいけません。冒頭にお伝えした通り、トップページは、業界におけるポジションを伝える場所です。つまり、ポジショニングをしっかりと定めてから作らなくてはいけないのです。

市場の中からどの層(ターゲット)を狙うのか。その層はどんな欲求を持っているのか。どんなライフスタイルを送り、どんな価値観を持っているのか。そして、競合はどんな層にどのような価値を提供しているのか。競合と被らない市場はどこなのか。また、競合が提供していない価値は何なのか。これらを明確にしてから、トップページを作り始めなくてはいけません。

ポジションニングが決まったからといって、それを上手く表現できるものが一発で作れるとは限りません。何度も試行錯誤や作り直しが必要になるでしょう。そうしてようやく、ターゲット客に刺さるトップページが完成するのです。

 

 

ポジショニングが明確になるメリット

ポジショニングがしっかりできると、WEBサイト全体のセールス力は向上します。トップページが魅力的になるからではありません。もちろんそれもありますが、それ以上にWEBサイトに載せる記事に一貫性が出るからです。

ポジションニングが定まっていないWEBサイトは、テーマを広く扱ってしまうため、テーマを絞って記事を書くことができません。一方、ポジショニングが定まっていれば、テーマに則した一貫した記事を書くことができます。ユーザーから見て、後者のほうが魅力的なサイトに映ります。

 

 

トップページの参考例


私が個人的にポジショニングがしっかりしていると思うトップページを紹介します。

1つ目は、ワイシャツ・Yシャツ通販「ozie」のサイトです。

https://www.ozie.co.jp/

ヘッダーには、ロゴを置きブランド推しにしています。ヘッダー下の画像には、自社と他社を分ける特徴(「伝統×革新」)を発信しています。トップページの本文には、5つの特徴を詳しく解説しています。最後にプロモーションビデオがあるのも上手い点です。

非常にシンプルに、トップページの役割を果たしている好例です。

 

 

2つ目は、「やわらかセールスコーチ」のサイトです。

https://manager-spirit.com/

サイト運営者の松尾さんは、コーチング業界ではよく知られた人です。ヘッダーには強みと、ヘッダー下の画像には自社のポジションを打ち出しています。

松尾さんのターゲット客は、「セールスが苦手で思うように売上が上げられないコーチ」です。その人たちに、「やわらか=強いセールスの必要なし」で契約が取れるセールス方法を提供しているというわけです。

実は、コーチという職業柄、セールスに遠慮気味と言うか、躊躇してしまう人が一定数います。まず、このニーズを見つけたことが素晴らしいです。加えて、「強いセールスをしなくてもすむ」という意味を「やわらか」という言葉で表現しているところも上手です。WEB記事も、ポジションに沿ったものを載せています。

ターゲット客のニーズをしっかりと捉え、吟味されたポジショニングメッセージを発信している好例です。

 

 

まとめ


トップページの役割は、ポジショニングの反映です。パッと見てユーザーが「何を扱っていて、何が強みなのか。競合との違いは何なのか」が分かることが大切です。

 

手順をまとめると

0. ポジションを定める
1. ヘッダーを作る
2. ヘッダー下の画像を作る
3. トップページの本文を作る
4. ポジションに沿った記事を載せる

です。

 

WEBサイトのトップページは、あなたのポジショニング戦略が垣間見える場所です。しっかりと定めてメッセージを発信するようにしてください。

 

 

関連書籍

「トップページの作成にはポジショニングが大切」ということを伝えてきました。ですが、ポジショニングは非常に深い知識などが必要となるため、そう簡単には作れるものではありません。ここに参考になるオススメ書籍をご紹介しておきます。


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